向学新聞2010年6月号
成長戦略を策定
(国土交通省)
観光分野で外国人材を活用
国土交通省の成長戦略委員会は5月17日、成長戦略を取りまとめた。観光を日本の基幹産業としていくことを目指し、積極的な外国人旅行者の誘致戦略を打ち出している。政府が取り組む「訪日外国人3000万人プログラム」の早期達成を目指し、観光庁と日本政府観光局(JNTO)がマーケティングを強化。観光産業の活性化を地方の雇用創出につなげる。
2~3年後の実現を目指すものとしては、日本のインバウンド(外国人旅行者の誘致)を支えつつ、帰国後には日本とのパイプとなるような外国人材を活用するための奨学金制度の創設や、インターンシップ制度の普及促進について検討する。また、海外と日本の観光関連大学との戦略的な交流を促進する。
いっぽう、企業の国際展開については、海外事業ノウハウの蓄積を持つ内外の企業との人材交流を支援。留学生、研修生、海外勤務経験者等のネットワークを構築(データベースの整備等)し、グローバルな問題に柔軟に対応できるような企業の組織強化の取り組みを支援する。来年度にも実施を図る。
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