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向学新聞2013年5月号


東京大学がアジアで一位

                    アジア版大学ランキング

 英高等教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」(THE)は4月10日、アジア地域の大学ランキングを初めて発表した。日本からは東京大学が1位に入るなど、22大学が100位以内に入った。
 
 順位付けは、研究者による評価、論文の引用数、国際化などの総合的評価に基づいている。韓国はベスト10に3校、100位以内に14校がランクイン。台湾も台湾大など17校が100位以内に入り健闘した。上位5校は東大に続き、シンガポール国立大学、香港大学、北京大学、浦項工科大学校の順だった。
 
 ランキングを統括したTHE誌のフィル・ベイティー編集長によると、「日本の大学は、国際化指標の低さが顕著だ」と指摘する。国際化指標は、海外からの留学生や教職員の積極的な受け入れなどが評価基準になっている。
 
 ベイティー編集長はまた、「中国や韓国の大学は手厚い研究費を調達している。日本の大学は国際化と資金調達力の弱さゆえに、いずれ上位のポジションを奪われかねない」と予測する。日本政府も大学の国際競争力への危機感を募らせている。安倍政権は教育再生を改革の目玉の1つに据え、その中でも大学のグローバル化は極めて優先度の高い懸案となっている。



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