向学新聞2013年10月号
インドで日本留学フェア開催
来場者約1000名で盛況
立命館大学は9月6日、インド・デリーで日本留学フェアを開催し約1000名の高校生や大学生が訪れ盛況を博した。同フェアには東北大学、慶應義塾大学、九州大学なども参加。インド人学生からは理系分野の教育や奨学金が関心を集めた。
日本で学ぶインド人留学生は約540名(2012年)と総数のわずか0・4%に過ぎない。立命館大学国際部国際企画課の花村大輔さんは、「インドにとって日本の存在は遠く、英語圏への留学が第一候補になる」と課題を指摘する。
しかし、立命館大学は2010年にインド事務所を開設し、2011年から3年連続で日本留学フェアを行ってきた。1年目の来場者数は約250名、2年目は約600名、今年は約1000名と着実に来場者数が増加。新聞広告の利用やインド現地の高校を訪問するなど地道な努力が結果として実りつつある。来場者の質も向上し、「人数の増加だけではなく、真剣に日本留学を考えている学生が多くなった」と花村さんは話す。
これまで立命館大学、東京大学、筑波大学など文部科学省事業であるグローバル30(国際化拠点整備事業)採択校は、積極的に海外事務所の設置や英語コースの開設、日本留学フェアを行ってきたが、今年度で文科省からの支援は終了する予定だ。今後は大学独自の工夫と行動が求められるが、「政府や他大学とも連携の上、継続した取り組みを検討したい」と花村さんは強調する。
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