向学新聞2014年5月号
41万人が中国から海外留学
中国教育部 米・英・豪が人気
中国教育部は海外留学に関する報告書を3月13日に公表し、2013年は過去最高となる41万3900人が中国から海外留学したことが分かった。1978~2013年の海外留学経験者数は約306万人で、世界一の留学生輩出国となっている。
現在海外で学んでいる学生の留学先も明らかにされ、米国が最も多い30%、次いで英国の21%、オーストラリアの13%、カナダの10%、香港の7%が上位5ヶ国・地域となった。日本には全体の5%しか留学しておらず、留学先としての魅力が低いことが鮮明となった。日本学生支援機構の調査によると、日本の高等教育機関で学ぶ中国人学生は約8万2000人(前年比4400名減)で、日本留学を選択する学生は減少傾向にある。
一方で、米国留学する中国人学生数は右肩上がりだ。2012~2013学年度は、日本の3倍弱の約23万5600人(前年度比4万人増)が学んでいる。米国で学ぶ留学生の約3割は中国人学生で、2番目に多いインド人学生の倍以上を占めている。しかし、米国留学する学生は高額な給与を希望する傾向にあるが、報告書では「実際には期待する程高給をもらえないことも多い。中国に帰国しても留学の優位性がなくなりつつある」と指摘している。
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