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向学新聞2016年10月号記事より>


ベトナムで日越大学が開学

日本がカリキュラム作成・授業担当 
日・越両国のメリットに  
 


 ベトナムの首都ハノイで、日本とベトナムが共同で準備を進めてきた「日越大学」が開学した。現時点で修士課程6専攻が開設、第一期生として72人が入学した。学士・博士課程も順次設立していき将来的には6000名規模の総合大学を目指す計画だ。



 日越大学の開学には、東京大学など多くの日本の大学が協力している。カリキュラムの作成や実際の教育・研究活動の支援、授業の半分は日本の教員が担当する。日本文化や日本式ビジネススタイルへの理解を深めるために、日本語教育や日本企業・在ベトナム日系企業でのインターンシップなどがカリキュラムに組み込まれる。
 
 日越大学は、「日本の協力を得て、ベトナムに質の高い大学の設立を検討する」と盛り込まれた日越共同声明(2010年)が出発点になっている。持続可能な発展を続けたいベトナムとベトナムを魅力的な市場としてとらえる日本という双方のメリットが享受できる体制が完成した形だ。
 
 修士課程の講義は首都ハノイのベトナム国家大学ハノイ校近くのミーディン・キャンパスで開始したが、将来的には移転する予定だ。ハノイから西に位置するホアラック地区で開発中の、ベトナム初の科学技術拠点都市「ホアラック・ハイテクパーク」の一角などに日越大学のキャンパスを建設する。




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