IFSAは外国人留学生のための様々な情報提供、就職・転職支援（日本人海外経験者含む）までを行う非営利団体です。

＜向学新聞2021年1月1日号記事より＞

技術・人文知識・国際業務について
　外国人留学生の皆さん、こんにちは。私は千葉市内で行政書士法人を運営している大石聖子と申します。私の事務所では、行政書士が４人とネパール人、ベトナム人のスタッフで主に外国人の在留資格に関する相談にのっています。他にすぐ近くにある専門学校の講師もしています。そこの専門学校には６００名程の留学生が在籍していて、ほぼ全員が日本での就職を目指し、日本語や日本のビジネスに関する勉強をしています。多くの留学生から「どのような仕事なら就労ビザが取れますか？」との質問があるので、今回はそのことをお話したいと思います。
　皆さんは、就労ビザに変更するために入管に提出する申請書を見たことはありますか？申請書には、就労予定期間や、お給料の額、職務内容を記載する必要があります。「技術・人文知識・国際業務」の職務内容として多くの例が挙げられています。
　工学系の勉強をしているなら、技術開発や生産管理、情報処理・通信技術、ＣＡＤオペレーター、建設，土木，測量技術等が該当します。

　文系や商業実務を学んでいるなら、管理業務や海外取引業務、法人営業、企画事務、会計事務等が該当します。基本的には接客業や単純作業、現場作業は認められません。
主たる職務を一つ選び、他にあれば複数記載することができます。この時に、大学や専門学校で勉強した内容とまったく関係のない仕事だと不許可になることがあります。会社の採用試験を受ける時は、募集している仕事の内容をよく確認しましょう。なお、基本的に翻訳・通訳業務は、最終学歴（注・最終学歴：母国と日本の学歴の中で、最も高い教育機関の卒業歴です）が専門学校の人は許可が難しいです。
　また、選んだ仕事内容でどの位の業務量があるのかも判断されます。入管から追加で一日や一週間の業務スケジュールの提出を求められることもあります。
　なお、在留期間更新の時には最初の申請で記載した職務と同じ内容にしていないと、理由を求められることがあります。転職をした場合は、前職と同じ仕事でなくても大丈夫ですが、最初の就職の時と同じように学校で勉強した内容である必要があります。

広がる選択肢
　現在コロナウイルスの影響で日本人も含めて失業者が増え、就職が難しくなっています。現在大学生なら日本語能力試験Ｎ１やＢＪＴビジネス日本語能力テスト４８０点以上に合格することで、就職先の選択が広がります。「特定活動４６号（本邦大学卒業者）」の欄では「技術・人文知識・国際業務」の仕事内容の他に、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格では許可されない飲食店やコンビニでの接客業や、お弁当等の製品製造業も選ぶことができます。家族を呼び寄せることも可能です。
　また、日本語能力試験Ｎ４以上と特定技能試験に合格して、介護や農業、建設業等コロナ禍においても人手不足の分野に就職することを考えても良いかと思います。「特定技能１号」は家族の呼び寄せができない事や５年間しか働けないことから留学生からは人気がありませんが、大学や専門学校を卒業していれば、また景気が戻った時に「技術・人文知識・国際業務」のお仕事に転職できる可能性もあります。介護分野では、実務経験を積み介護福祉士の試験に合格すれば「介護」の在留資格を得ることもできます。いずれにしても、在学中に勉強して、将来に備える必要があるでしょう。
　大変な時代ですが、明けない夜はない。 止まない雨はない。と言います。一日も早いコロナウイルスの終息を願い、皆さんの日本での生活がより良いものになるようにお祈りしております。

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■行政書士法人セイントオフィス　（ＪＲ都賀駅西口から徒歩１分）
　千葉市若葉区西都賀3-19-4 ＴＨＴＨビル3Ｆ
　☎043-307-8940　URL:http://seiko-visa.com/
　専門学校留学生の就職に強いビザオフィスです。
　元留学生のベトナム人とネパール人のスタッフもいますので、何でも相談してください。日本で暮らす外国人の皆様の負担にならない良心的な料金設定です。
（例…家族滞在認定25,000円）

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