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カプセルホテル(かぷせるほてる)    


安価で外国人観光客から人気
宇宙船のような異空間

ベッドHP

ベッド中HP 

              
外国人メッセージHP  

共有ラウンジHP

 
 カプセルホテルとは、日本発の簡易宿泊施設で、1979年に大阪で誕生した。縦約1m×横約1m、奥行き約2メートルあるカプセル状の簡易ベッドが特徴。他の宿泊施設と比較して安価な宿泊料金や、駅近などアクセスが良い立地場所にあることがメリットだ。近年、このカプセルホテルが外国人観光客の人気を集めている。
 
 東京都の新宿区役所前カプセルホテルは、2年前から海外の宿泊施設予約ポータルサイトに宿泊情報を掲載し始めたところ、外国人客が急増。年末には宿泊客の50%が外国人という盛況ぶりだ。運営会社である東陽メンテナンス株式会社の小川周二さんは、リーズナブルな料金に加え「外国のお客様からは宇宙船の仮眠スペースのような異空間やその狭さが好評です」と話す。さらに、欧州映画やハリウッド俳優のプロモーション映像の制作、著名フランス女性写真家の写真撮影スポットに選ばれるなど、芸術性の観点でも海外からの注目度が高まっているという。英語スタッフの常駐や、中国語・韓国語にも対応するなど、多言語で接客を行なっている。
 
 一昔前は、終電を逃したサラリーマンなど男性中心の客層だったが、女性専用フロアの設置や若者向けの宿泊プランを提供するなどの工夫を施すことで、カプセルホテルは利用客層を大幅に広げている。国内のみならず、英国やロシアなど海外にもカプセルホテルが誕生し、日本のカプセルホテル文化が世界的な拡大を見せている。現在日本は訪日外国人観光客数2000万人を目指しているが、魅力ある宿泊施設として観光客誘致の大きな武器になるだろう。
(写真撮影協力/新宿役区役所前カプセルホテル)
 




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