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ブン ハイさん (カンボジア出身) 
(一橋大学 経済研究科国際経済専攻) 


日本人の責任主義に感銘
留学は人生改革の最大のチャンス


――日本留学で得たものは。
  私が日本で感銘を受けたのが、日本人の責任主義です。社長や総理大臣などのトップは何かあれば責任を取って辞任します。カンボジアでは上にいる人物は責任を取らず、自分のポジションを譲りませんので社会がなかなか変わりません。民衆も責任感がなく時間など守らない人が多いです。
  今後カンボジアでは、責任を取るシステムの導入のしかたが課題となるでしょう。私は母国に日本の長所を取り入れたいと思っています。
  私は留学して自分の人生や人間関係について深く考えるようになり、帰国後も周りの人間に影響を与えることができると思うようになりました。違う考えを持つ人どうしでも、同じことを共にすることを通して互いを理解し、尊重するようになり、同じ方向に行くようになる可能性があります。一体化することは一番苦労しますが、それが一番大事なことです。最初から自分を主張するとうまくいきません。人間関係がすべての基礎であり、それがあって仕事もうまくいくのだと思います。
  私は後輩にはぜひ日本留学を勧めたいと思います。人生の一時期は留学を経験しておいたほうがいいのです。海外に出てみないと人間として発展しません。自分の人生にどんな新しいファクターを取り入れるのかという点では、新しいことを勉強し、新しい人と出会う留学は人生改革の最大のチャンスです。何かプラスの入力がないと改革はできません。「改革なくして成長なし」といった日本の政治家がいますが、それは一人の人生にも、人間関係にも当てはまると思います。今後ますますグローバルな競争が激しくなるといわれており、人生改革をしない人は競争に負けてしまいます。留学しても学校の勉強だけでは足りません。例えばスポーツは人間関係の作り方や一体化のしかた、交渉の仕方などを学ぶのに非常に有益です。チャンスを生かして何にでもチャレンジする姿勢が大切だと思います。



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