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アンガラ グラディスさん (フィリピン出身) 
(特定非営利活動法人アジア・コミュニティ・センター21) 


台風で大切なもの失う 自由に人を手助けできる仕事がしたい

――現在の業務は。
 ACC21は、アジア各国で教育・医療・農業など多様な分野に渡って活動している現地のNGOに資金助成を行う公益信託アジア・コミュニティ・トラストの事務局としての役割を担っており、私は語学力を活かして、英語版ウェブサイトの更新や書類などの翻訳を行っております。現在勤務2年目ですが、今年の夏からNGO起業家養成プログラムである「アジアNGOリーダー塾」を担当することになり、講義の準備や海外実習のコーディネーターも行いました。

――なぜ今の仕事をしようと思ったのでしょうか。
 母国の大学を卒業後、1年間働いてから2010年秋に東京大学大学院に留学しました。
 卒業直前の夏休みに、東日本大震災の被災地へのボランティア派遣プログラムに参加し宮城県石巻市に行きました。牡蠣の養殖のお手伝いをさせていただいたのですが、収穫まで3年かかる牡蠣が津波により一瞬で流されてしまった状況を知りました。母国フィリピンでは台風がとても多く、私の実家も屋根近くまで浸水する被害を受けたことがあります。愛犬など様々なものを失いましたが、そのような経験があったので日本の被災地も訪れてみたいと思っていました。
 実は、そのボランティア派遣を実施していたのがACC21だったのです。その時初めてACC21の存在を知ったのですが、丁度スタッフの募集をしており関心があったので応募しました。大学院修了後は帰国するつもりで、日本で就職活動はしていませんでしたが、ACC21はフィリピンが台風の被害を受けたときも寄付を行っておりそれも決め手となりました。昨年8月にフィリピンに台風が来て洪水が起きましたが、私は留学中で何も出来ずとても悔しかったです。ですから、人を助けたい時に自由に手助け出来る仕事をしたいと思いACC21を選んだのです。

――どのような時にやりがいを感じますか。
 やはり自分が関わったNGOが現地の人や他のアジア出身留学生の役に立っていると感じる時です。私が助成金申請に関わったNGOがあるのですが、その報告書や写真を見たときは感動しました。

――最後に留学生にアドバイスをお願いします。
 日本で働くことが出来るなら何でも良いという安易な気持ちではなく、自分のやりたいことを貫いてほしいです。せっかく4年間日本で勉強したことを活かせる仕事で活躍できるよう頑張って下さい。



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