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グェン タン トンさん (ベトナム出身) 
(株式会社システムエグゼ) 


大学紹介冊子をベトナム語で製作 日本のきめ細やかさが信頼に

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――なぜ日本に留学したのでしょうか。
 ベトナムは戦争の影響で経済発展が遅れてしまいましたが、日本は戦後急激に発展し学ぶべきことがたくさんあると思い2005年に来日しました。日本語学校で2年間勉強した後、横浜国立大学で土木を専門に学びました。

――どのような大学時代を過ごしたのですか。
 日本に来る前に通っていたドンズー日本語学校では、「ベトナムの国づくり」を目指す中で日本への留学生派遣にとても積極的でした。それで、来日後の大学時代、私がこの日本語学校卒業生による留学生会の会長を務め、日本企業の見学といった様々な活動に力を入れていました。
その中でも最も努力したのは、日本語学校生の大学受験支援です。留学生にとって大学受験は非常に重要ですが、どういった学校があるのか、卒業後の進路はどうなっているのかに関する情報はなかなか手に入りにくい状況です。そこで、皆から資金を少しずつ集め大学紹介冊子をベトナム語で作りました。日本全国の国立大学や、ベトナム人留学生が在籍している公立大学を掲載しており、現在も発行は継続しています。ドンズー留学生はとてもネットワークが強く、留学生会活動は私の誇りでもあります。

――なぜシステムエグゼに入社したのですか。
 先進国技術の習得はベトナム人学生の夢ですが、私も国の発展に役立ちたいと思っていましたので、業界は絞らず国の為になる仕事が出来る企業を探しました。システムエグゼはIT全般の仕事を手掛けており、生産管理・保険・医療・会計の4分野に強みがあります。企業などお客様独自のシステム設計・開発を行っており、ベトナム現地法人でオフショア開発を展開しています。ベトナムで活躍できる可能性が入社の決め手になりました。
 入社して3年は保険分野を担当し、システムの設計・開発をはじめ日本とベトナムのブリッジエンジニアになりました。ブリッジエンジニアはコミュニケーション力が重要です。日本からの発注内容をベトナム法人に詳細まで伝え、品質のチェックを行いますので、元留学生としての語学力と異文化理解力を発揮できればと勤務してきました。現在はオフショア海外推進グループで、お客様のニーズを把握しオフショア開発活用の提案等を行っています。プロジェクトマネージャーの研修も受けており、これまでとは違った視点で会社全体を考えるようになりました。

――日本企業で働き学んだことは。
 日本が発展した理由はきめ細やかさにあると思いました。ベトナムでは「スピード=良い」という考え方が強くその分品質に荒さが目立ちます。一方で、日本人が作った製品はほとんど完璧でとてもクオリティーが高いのです。結局どのような仕事でも、人と人との信頼が最も重要になります。日本にはクオリティーを追求するきめ細やかさがあるからこそ、世界のお客様から信頼を勝ち取ることが出来ているのだと学びました。将来は日本での経験を活かし、ベトナム法人を世界で戦える企業に成長させたいと思っています。



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