Top向学新聞今月の人崔 智英さん
}}

#html{{
<img src="http://www.ifsa.jp/image/spaceball.gif" style="width: 600px;
height: 520px; position: absolute; z-index: 1;"/>


崔 智英さん  (韓国出身) 
(東京大学大学院工学系研究科・STeLA Japan代表) 


理系学生のリーダーシップ育成を  共同作業通じネットワーク作り

――STeLAの活動について教えてください。
  STeLAは、科学技術分野における次世代のリーダーシップ育成とネットワークの構築を目指し、米国MITなどで学ぶ日本人留学生が設立した団体です。今年の8月18日から10日間、東京で日米の学生20名ずつによるリーダーシップフォーラムを開催する予定で、私は日本側役員の代表を務めています。
  現在、環境問題やエネルギー問題など地球規模の問題を解決するため、専門知識を活かしながら様々な人々を巻き込んでアクションを起こしていけるような人物が必要とされています。そのようなリーダーシップは、人と人との相互作用によって育まれます。理系の学生は普段の研究の中でなかなかリーダーシップについて考える機会がありませんが、実際には研究を進めるにあたってそれは必要ですし、自分の研究を生かして事業を起こそうとすれば当然必要になるものです。
  そこでフォーラムでは、講演や分科会のほか、チェーン・リアクション・マシーン(動きが連鎖的に引き起こされるからくり装置)の共同制作・発表を行い、実践の場を通して自身のリーダーシップについての「気付き」を得る機会を設けています。また、理系のみならずビジネスや政治など様々な専門を持つ人たちと寝食を共にして作業をする中で得られるネットワークは、社会に出た後にも必ず役に立つものになるでしょう。
  私自身、このフォーラムの実行委員を務めたことが「自分探し」のよい機会となりました。企画をミーティングで試したりすると、自分が何が得意なのかよく分かるのです。交流が深まり、人生について語り合えるような親しい仲間もできました。人間的に成長できる機会にもなりますので、こういった企画にはぜひ積極的に参加してほしいと思います。