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向学新聞2012年11月号


大学院教育の改革推進

                    文科省事業の支援校が決定

 世界に通用する大学院教育の改革を推進する文部科学省事業「博士課程教育リーディングプログラム」に、24件のプログラムが採択された。10月1日に文科省が発表。採択大学は、3億円を上限として、最大7年間支援を受けることができる。
 
 東北大学の「グローバル安全学トップリーダー育成プログラム」は、巨大地震や津波などの自然災害や気候変動などの発生メカニズムを理解し、防災・減災のためのシステム設計ができる人材育成に取り組む。東北大に新設された災害科学国際研究所では、津波工学、噴火・地震予知、異常気象、防災建築などの世界最先端研究が行われる。研究所に所属する教員の多くが同プログラムの担当者になっており、学生は最先端の内容を学ぶことができる。「実践的防災学」と「総合科学」を融合させた全国初の大学院教育プログラムとなり、東北地方の復興や世界の巨大災害に貢献する人材の輩出を目指す。
 
 また、九州大学の「グリーンアジア国際戦略プログラム」は、グリーン化と経済成長を両立したグリーンアジアの実現に貢献できる理工系リーダーの輩出を目的としている。今後の世界環境・経済の鍵はアジアになる。そこで、経済学や環境学の学習、国内外での研究開発現場での実践活動などを盛り込み、研究力、実践力、国際力など養成する。その他にも、東京工業大学の「グローバルリーダー教育院」、大阪大学の「未来共生イノベーター博士課程プログラム」、金沢大学の「文化資源マネージャー養成プログラム」などが採択された。



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