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七夕(たなばた)    

短冊に願いを込めて星に祈る
仙台・平塚・安城の日本三大七夕祭り

短冊に願い事
仙台七夕祭り
(仙台七夕まつり協賛会提供)

 七夕は古くから行なわれている祭りで、毎年7月7日に、願い事を書いた短冊や飾りを笹の葉につるして星に願いを祈る。日本の七夕の起源は諸説あり、①乙女が着物を織って棚にそなえ神様を迎えて豊作を祈ったり、人々のけがれをはらう「棚機」という古い日本の禊の行事②裁縫を司る織女星と農業を司る牽牛星という二つの星が、旧暦7月7日に天の川(白い川のように見える星の集まり)を挟んで最も光輝くため、1年に1度のめぐり合いの日とする中国の考えなどが合わさって出来たものだと言われている。夏になると全国各地で七夕祭りが催され、新暦7月7日あるいは旧暦で祝うなど地域によって違いが見られる。
 
 有名なのは仙台・平塚・安城の日本三大七夕祭りだ。仙台は豪華絢爛な笹飾りが有名だ。長さ10メートル以上の竹に5つのくす玉と吹流し等を飾りつける巨大なものだ。平塚では、電飾を使った七夕飾りをライトアップさせたり、商店、市民団体、企業など多様な参加者が、既存の形に囚われない自由な七夕飾りを作り街を彩っている。「願いごと、日本一。」を目指す安城では、昨年笹に吊るす短冊の枚数で世界記録に挑戦し、3日間で約2万枚もの短冊が集まった。今年の七夕は、家族の幸せや将来の夢などの願いを短冊に込めてみてはどうだろうか。




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