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ウィルソン ルモンド さん (アメリカ出身) 
(関西学院大学) 


一生懸命な姿勢が印象的 企業のグローバル化が重要

――なぜ日本に留学したのですか。
 2008年に、米国・シアトルから来日しました。留学前は、銀行マンとして5年間働きました。シアトルはマイクロソフトやスターバックス、アマゾンなどの世界的企業で有名ですが、そういった大手企業と一緒に仕事をする機会があり非常に刺激的でした。 また、シアトルには多くの日本人が居住し、何人も友人を作ることが出来ました。日本人と接する中で日本に興味を持ち、言語、文化、ビジネスを学びたいと思い留学を決めました。

――来日して印象的だったことは。
 最も驚いたことは、仕事、スポーツ、勉強など、何事にも一生懸命取り組む日本人の姿勢です。お互いに励まし合いながら懸命に働き、素晴らしいと思いました。

――現在就職活動中とのことですが、どういった点を軸に就職先を探していますか。
 どれだけ企業がグローバル化されているかが重要です。私が言う「グローバル化」とは、「国際的な」という意味ではありません。
 私の考えでは、日本の国際的な企業は海外に拠点をもってはいますが、国内拠点では日本語で話し日本の考え方に沿って活動しています。絶えず日本語と日本式の考えを要求すれば、プロフェッショナルな外国人はどんどん日本から離れてしまうでしょう。
 小規模な企業にとっては仕方のないケースであると理解しています。しかし、グローバル企業はグローバルな視野で考え、議論し、行動すべきです。これは単に欧米流に考えればよいということではありません。世界は欧米よりはるかに広いからです。地球全体から見て、最適解のアクションが取れる企業で活躍できればと思います。



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