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    じゃっぱ汁 (青森県)   


冬の青森の象徴
タラは12月~2月が旬

じゃっぱ汁②HP 鱈漁①HP


(写真提供/青森県東京事務所)

 
 冬の青森の象徴・じゃっぱ汁は、タラの内臓などのアラを使った味噌仕立ての鍋料理だ。旨みが詰まっているが食べづらい骨など、通常捨てられる部位を利用することで味わい深くなっている。人参や白菜に加え、「十和田のごぼう」のように地域ごとの旬の野菜を使うことも特徴だ。
 
 青森は地域によって気象等が異なり、津軽地方は米中心、南部地方は粉食中心等の食文化を形成しているが、じゃっぱ汁はそれらの垣根を越えた一大風物詩だ。地元の方は、「冬になると家でもよく食べますし、県内でじゃっぱ汁がメニューにない居酒屋はちょっと考えられませんね」と話す。
 
 タラ漁で有名な陸奥湾沿いに位置する脇野沢。タラは12~2月がシーズンの魚で、毎年12月初旬になると脇野沢で行なわれる「場取り」という行事が必ず青森でニュースになる。「海上に横一線に並んだ漁船が、『よーいドン!』で漁場の確保を競い合います」と青森県東京事務所の担当者は話す。タラの回遊路は安定しているため、漁獲量はいかに良い漁場に辿り着けるかのスピード勝負で、一斉にスタートする漁船の姿は圧巻だ。



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