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向学新聞2012年10月号


北大が新渡戸カレッジ創設

                    200人選抜でグローバル人材に

 北海道大学が9月26日、グローバル人材を育成する「新渡戸カレッジ」を創設すると発表した。前身の札幌農学校を卒業した新渡戸稲造(1862~1933年)は、国際連盟事務次長を務めるなど世界を舞台に活躍した。そのOBにちなんだ名称を付け、グローバル人材の育成を目指す。
 
 全12学部の入学定員約2500人から200人を選抜し、原則として1セメスターから1年の海外留学を義務付ける。カレッジ生の質を確保するため、TOEFLiBTのスコアが61点以上の学生から選抜する。目標は、2016年度にTOEFLiBTのスコアが80点相当、あるいは単位取得を伴う海外留学経験者が学部卒業生の2割到達だ。来年から開始する予定。
 
 同カレッジでは、語学力、留学経験だけではなく、学士課程教育全体の成績も含めて、質の高い学生を輩出することを目指している。そのため、修了時の成績などによって異なる称号が与えられる。例えば、通算GPAが上位15%、カレッジ修了時にTOEFLiBTのスコアが100点などを満たす学生に「新渡戸マスター」の称号が付与される。
 
 また、北大は新渡戸カレッジとは別に、外国人留学生の受入れにも注力する。基礎、教養科目を英語で実施する外国人留学生対象のプログラムを今後導入する計画だ。さらに、教員のグローバル教育力向上、教育課程の国際通用性を向上させてバイリンガルキャンパスを目指す。



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