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向学新聞2013年7月号記事より>


アフリカから留学生1000名受入れ
 

第5回アフリカ開発会議 安倍イニシアティブ表明

 アフリカの開発をテーマとした第5回アフリカ開発会議(TICAD5)が6月1~3日横浜で開催された。同会議にはアフリカ各国から39名の首脳級をはじめ4500名以上が参加した。1日のオープニングスピーチでは安倍首相が「鍵は人づくりだ」と主張し、5年間でアフリカから1000名の留学生を受け入れることを表明した。

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 安倍首相はスピーチで、アフリカ支援で最も力点を置く分野の一つとして人材育成を強調し、「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ」(安倍イニシアティブ)を発表した。日本・アフリカビジネスの将来を担う若者として選抜した1000人に、大学などでの教育に加えて、日本企業でのインターンシップの機会を提供する。独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、2012年に日本で学ぶ留学生のうち、アフリカ出身の学生は1106人と全体(13万7756人)のわずか0・8%にすぎず、日・アフリカの関係を深めるには心もとない状況だ。しかし、今回の計画が実現すれば両地域のビジネスを繋ぐ人材育成に大きな追い風となる。さらにアフリカ現地では、25カ国を対象に「TICAD産業人材育成センター」を10ヶ所設けて職業訓練を実施し、日本標準のプロフェッショナルを育てていく。
 
 安倍首相はアフリカに必要なものとして、「民間の投資」と「官民の連携」を強調しており、日本は今後5年間で官民合わせて最大約3・2 兆円を投じる予定で、経済成長・インフラ整備・農業など多様な分野で支援を行う。




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