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向学新聞2016年1月号


芝浦工大がシンポジウム開催

東南アジアと理工系人材育成


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芝浦工業大学・村上学長によるプレゼンテーション(芝浦工大提供)


 芝浦工業大学は12月3日、日本・東南アジアの産学官が連携して国際的に活躍できる理工系人材の育成を目指すGTIコンソーシアム発足シンポジウムを開催した。
 
 GTIコンソーシアムは東京電機大学や東京理科大学、スラナリー工科大学(タイ)などの理工系大学、日本政府関係機関、IHIなどの企業が参画。国際PBL(課題解決型学習)、国際インターンシップ、国家プロジェクトへの参画等に取り組む。
 
 国際PBLは、日本人学生と外国人学生がチームを編成。省エネルギーや災害対策など様々なテーマを約2週間に渡って議論し成果を発表する。芝浦工大は既に日本人学生を海外に派遣、あるいは外国人学生を受け入れて国際PBLを実施している。芝浦工大の村上雅人学長は「学生にはいつも『海外に出て世界を見てほしい。経験こそ最良の教師だ』と話している」と強調した。
 
 コンソーシアムのメンバーであるマレーシア日本国際工科院(MJIT)は、日本型の工学教育を理念として2011年にODAを活用して設立された。「Monozukuri」(ものづくり)や「Ningen Ryoku」(人間力)といった日本独自の概念や方法論をカリキュラムに組み込んだ教育を提供し、日本人教員も20名在籍している。MJITのルビア・ユソフ院長は講演で、「海外からの学生は日本スタイルの教育を気に入っている」と説明した。



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