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向学新聞2017年4月号


外国人女性の活躍に課題

地域のサポート体制作りを   


 外国人女性の活躍促進をテーマとするシンポジウムが3月1日、東京・渋谷区の東京ウィメンズプラザで開催された。主催は外務省、国際移住機関(IOM)。女性活躍推進法が施行されるなど女性の活躍への期待が高まる中、日本で外国人女性が直面する問題を共有し、困難の克服につなげようというもの。


 パネルディスカッションでは、外国人女性の生活サポート団体代表のニーナ・ハッカライネン氏が、「外国人が暮らし易い社会は日本人も暮らし易い社会。最初の段階で支援すれば投資は何倍にもなって帰ってくる」と述べ、社会を豊かにするリソースとしての外国人の価値を訴えた。


 また、外国出身で日本国籍を取得し墨田区議会議員を務める井上ノエミ氏は、「日本では毎日家族揃って過ごすことが難しい」一方で「働きたくても子供を預けられない」というワークライフバランスの問題を指摘。また、外国人の母親が地域社会から孤立しがちな問題にも触れ、地域に住む外国人女性の実態調査を行ったうえで、外国人と日本人がグループとなって外国人の母親をサポートする体制を作っていくべきだと述べた。



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