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カルビー株式会社 


コンピテンシー面接を実施  求める人物像は自立型人材

――面接ではどういった点に注目していますか。
 当社では、学生時代に一生懸命に取り組んだことを事実に基づきながらお聞きし、行動特性を把握するコンピテンシー面接を行っています。事実をベースにすることで、その人の本当の姿を見たいと考えているからです。コンピテンシー面接を通して、例えば、「私は努力家です」といった抽象的な自己PRではなく、なぜ努力家だと言えるのかを伝えてほしいと思っています。
 注意すべき点として、自己PRできる経験がないと感じ、参考書に書いてあったものや他人を真似することは避けてほしいと思います。立派な体験だけが良いのではなく、小さいことでも構いませんので、自らの体験に根差して自分の言葉でお話しいただくことが大切です。実際に努力してきた過程は面接官の心にしっかり伝わります。

――就職活動が始まりましたがどういった準備が必要かポイントを教えてください。
 学生時代を振り返り、どう成長したかを認識する作業が必要です。夢や目標に向かって努力していたとしても、内省し自分自身のことが整理できていないと面接でうまく表現できないのではないかと思います。内省し、しっかり軸を持つことが重要です。
 また、当社では語学力はあくまでビジネスのツールだと考えていますので、様々な言語が使えるという理由だけでは採用していません。日本語能力も基本的には問わず、当社が求める「自立型人材」という人物像に合うかどうかを見させていただいています。「自立型人材」とは、自ら学び、自ら困難な課題にチャレンジし、自ら育つ、『自立的な実行力』のある人材のことです。求める人物像に適しているかどうか確認するために、一次面接から一対一でコンピテンシー面接を行っています。

――留学生に期待する役割とは。
 中長期的な成長戦略で最も重視していることがグローバル化です。現在海外での売上比率は全体の3~4パーセントですが、近い将来、約10倍の30パーセントまで増加させたいと考えています。その為にはやはり人材のグローバル化が欠かせません。昨年2011年の新入社員から積極的にグローバル採用を始め、新入社員22名中5名が外国出身の方でした。さらに今年2012年の外国人新入社員数は2011年入社の約2倍になる予定です。
 グローバル化という面だけではなく、イノベーションを起こすには、人材・価値観のダイバーシティが不可欠です。女性や障がいを持つ方の更なる活躍を含めたダイバーシティの推進という面でも留学生の皆さんを歓迎しています。夢や志を持って来日し、圧倒的な努力を重ねている留学生が多く、そういった姿勢を高く評価しています。入社後、日本人社員に大きな刺激を与えてくれるものと大変期待しています。



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