<向学新聞2020年10月1日号記事より>
未知の和食ブーム
ソケさん(カンボジア・プノンペン)
近年、カンボジアの経済成長の発展は目覚ましく、それを肌で感じる事ができます。実際にプノンペンを訪れた外国人は、カンボジアに対するイメージとは全く違う印象を持つはずです。それは昔と比べたら、内戦で深い傷跡が残ったプノンペンは国際都市になり、“ビジネスチャンス”の宝庫と言われているからです。国際都市になった首都のプノンペンは世界各地の料理が食べられる時代になりました。中でも日本食ブームは著しく見受けられます。美味しさは勿論のことですが、健康食ということで中層から富裕層の間で人気が集まり、心を鷲掴みにしてます。
しかし、日本食はカンボジア人にとってまだまだ未知の世界です。長年日本留学経験を持つ私は、ある日、日本食レストランで衝撃の光景を目にしました。隣の席に座るお客様を見たところ、日本では考えられない組み合わせの食事を召し上がっていたのです。それはラーメンと寿司の組み合わせ。また、インスタグラムやフェイスブックなど知人や友達の投稿写真を見ると、寿司と白米、たこ焼きと白米などなど、驚くような組み合わせ。これは決して上から目線ではなく、むしろ気付かされた瞬間。固定概念にとらわれる必要はなく、様々な味を楽しむ事が自らの枠を外すことになるのかもしれません。
ありえない和食レストラン!なんちゃって和食レストラン!と思わず、むしろこんな食べ方があるんだと軽く考えてみたら如何でしょう。
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