Top向学新聞今月の人ジョン・ペリーさん
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ジョン・ペリーさん (イギリス出身) 
(慶應義塾大学別科・日本語研修課程) 


日本で英語を教えたい  語学教育は理解力養成中心に

――来日した経緯についてお聞かせください。
  私は今、大学の交換留学プログラムで来日し、日本語や日本の文化、歴史を勉強しています。母国の所属大学では課程を卒業するためには留学し、現地の試験に合格する必要があるのです。
  私は人に何かを教えることが好きなので、将来は機会があれば日本で英語を教えたいと思います。日本では学校で6年もの間英語を教えていますが、それでも会話できない人が多いです。たぶん英語の勉強をつまらないと思っている人が多いのではないかと思います。私の考えでは、言葉を話すということは全然つまらないことではありません。生活の中ではむしろ一番大切なことでしょう。つまらなかったとすればそれは教える側に原因があったからかも知れません。語学教師は学生に言葉に対する興味と関心を惹き起こさせることが必要です。先生の熱心さが伝われば、学生も本気で勉強するようになり、6年間の学習で英語はかなり上達するのではないかと思います。日本のように昔風の方法で教科書で文法を中心に学んでいると、言葉を学ぶ面白みがそれほど伝わりません。それは日本語の先生方にも気をつけてほしい点だと思います。今後日本の語学教育は、内容の理解力の養成を中心とした授業方法に切り替えるべきではないでしょうか。
  イギリスでは言葉とはまず人と人とがお互いにコミュニケーションするための手段であると考えますので、教科書を使うにしても書かれている内容の趣旨が何であるかを問います。言葉は人間関係におけるコミュニケーションを主体として学び始めるべきで、レベルをある程度以上に向上させるために、文法など正しい知識が必要なのではないかと思います。