日留試、香港での実施を検討
2010年度以降の本格実施目指す
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、日本留学試験の海外実施地として、新たに香港を追加することを検討している。現在、2010年度以降の実施に向けて調整中だ。
日本留学試験は、渡日前入学の拡大を目指し、私費外国人留学生統一試験に代わって2002年にスタートした。日本への最大の留学生輩出国である中国本土での実施については、長らく文科省が交渉を担当してきたが難航しており、いまだ実現していない。
日本語能力試験やBJTビジネス日本語能力テストが、まず香港での実施を経てから中国本土で試験を実施できた経緯があったため、日本留学試験についてもまず特別行政府である香港を候補地に定めた。昨年に調査検討についての予算措置が決定し、今年度は予備調査を行っている。可能であれば試行試験を本年度内に行い、来年度以降の本格実施を目指している。
受験者は香港居留民に限るのか、あるいは中国本土からの受験者も許可されるのかを現地の領事館とともに検討中だ。JASSOの担当者は、「せっかく香港でやるのならもちろん中国(本土)の方も受けられるようにしたい」と話しているが、いつ確定できるのかめどは立っていない。香港での実施団体は、日本語能力試験を実施している香港日本語教育研究会などが候補として挙がっているという。
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