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向学新聞2012年5月号


京都府とベトナム国家大が協定

                 優秀なベトナム人留学生を京都へ

 京都府は4月9日、経済成長が著しいベトナムの優秀な人材を呼び込むために、ベトナム国家大学ハノイ校と留学促進に関する覚書を締結した。今後、京都大学がベトナム国家大学ハノイ校と設置したハノイの共同事務所を利用して、府内の大学への留学情報や住居などの生活情報を提供していく予定だ。京都府が海外の大学とこのような協定を結ぶのは初めだ。
 現在ベトナムには、島津製作所やオムロンなど府内の企業が多く進出している。ハノイ校は約4万人の学生が学ぶベトナム有数のエリート校で、将来的に、留学生が企業の戦力となることが期待される。
 今回の締結は京都府の太田昇副知事がハノイを訪れ、マイ・チョン・ニュアン総長と覚書に調印した。太田副知事は、「日越の戦略的なパートナーシップにおいて、人的交流は大きな役割を果たす。『大学の街』京都をPRできたことは大きな成果だ」と話した。
 京都府は昨年、国際交流の中期計画を改定し、留学生を大幅に増加させるための施策をまとめた。改定作業に携わったベトナム人留学生からの、「海外では京都の留学関連情報が少ない」という指摘が今回の覚書締結に繋がった。医学や工学分野などの人材を招き、府内のベトナム人留学生(平成23年5月現在151人)を平成30年を目途に倍増させたいと考えている。



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