向学新聞2012年7月号
新入生1割が入学直後から留学
横国大、2015年度から開始
横浜国立大学が2015年度から、全学部の新入生を対象に希望者を募り、約1割を入学直後から半年間の海外留学をさせる方針を明らかにした。学生の選抜方法は検討中だが、大学入試で培った英語力を更に磨き、グローバル人材に必用な能力を養うことが狙いだ。
教育人間科学、経済、経営、理工の4学部の定員は1662人で、その内100人~160人を選抜し、アジアや豪州の協定校に半年間留学させ、25~30単位の教養科目を留学先で取得できるようにする。必用な科目が留学先で受講できない場合は、インターネットを使った授業や、講師の派遣も検討している。日本人学生の内向き志向が指摘されているが、「就職活動の時期や、留学先で取得した単位が帰国後に互換されず、卒業が遅れるといった環境面の問題もある」と横国大の担当者は話す。今回の方針は、そういった問題を解決できる。
さらに、帰国後も語学力を維持、向上させることができるシステムが来年の秋からスタートする。来年の10月から英語での授業で卒業できる「ヨコハマ・クリエイティブシティ・スタディズプログラム(YCCS)」を開始する予定だ。2011年11月時点で903人の外国人留学生を受け入れており、更なる増加が期待される。留学から帰国した日本人学生は、YCCSに参加し、外国人留学生と共に学ぶことで語学力を更に高めることができる。留学生の送り出しと受入れを上手く活用することで、国際化の充実を図る。
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