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向学新聞2013年9月号


日本語学習者が過去最高を記録

                中国が1位、インドネシアが2位に

 独立行政法人国際交流基金は7月8日、3年ごとに世界の日本語教育の最新状況を調べる「海外日本語教育機関調査」の結果を公表した。2012年の日本語学習者数が398万4538人と前回調査時(2009年)よりも9・1%増加し、過去最高を記録したことが分かった。また、学習者の増加とともに日本語を学習できる機関数は7・5%増加で1万6045機関、日本語教師数は28%増加で6万3771人となっている。
 
 一番学習者が多かったのが中国の104万6490人(前回調査比26・5%増)で、インドネシアも87万2406人(同21・8%増)で2位と両国とも大きく増加し、前回トップの韓国を追い抜いた。中国では、日本のポップカルチャーへの関心や、将来の就職など経済的・実利的な理由が動機となり大学生を中心に学習者が増加している。
 
 また、インドネシアをはじめタイが12万9616人(同64・5%増)で7位、マレーシアが3万3077人(同44・7%増)で9位と、東南アジア諸国で日本語学習者が急激に増加している。高校で日本語を第二外国語科目に選択する学生が増加したことなどが背景にある。
 
 一方で、長らく日本語学習者が最も多かった韓国は84万187人(同12・8%減)で3位となった。この原因について国際交流基金は、「第二外国語が選択科目となり学習者が減少したが、日本語に限ったことではなく他言語でも同様の現象が見られる」としている。



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