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向学新聞2013年11月号


産学連携で人材育成推進を

G30産学連携フォーラム開催

 第4回グローバル30産学連携フォーラムが9月26日、経団連会館にて開催された。「グローバル人材を活かす産学連携」を全体テーマとして、大学と企業とがグローバル人材育成や大学の国際化のための取組みについて議論した。株式会社三井住友フィナンシャルグループの奥正之会長が冒頭に基調講演を行い、「グローバル人材に求められる資質・能力として、異なるものを受け入れること、外国語によるコミュニケーション能力、強い『個』を作り上げることが必要だ」と述べた。また、奥会長は三井住友銀行が外国人留学生を8年連続、約70名を採用していることを紹介しながら企業に対して「採用活動の多様化や日本人社員のグローバル化対応力の強化、外国人材の定着・活用の推進等を奨励する」と言及した。
 
 分科会やその後の全体討論の中で、SGホールディングスの漆崎博之氏は外国人留学生の採用について「英語能力があれば日本語能力は問わない。大事なのは、プレゼンテーション力やヒアリング力、分析力や適応力が備わっているかだ」と話し、語学力だけではなく人間性の重視を強調した。
 
 上智大学のユー・アンジェラ副学長は「グローバル人材育成には特別なマニュアルもマッピングもないので、海外で経験を積んだ若い人たちはどんどん情報発信して私達に教えてほしい」と提案し、グローバル人材育成の主役である若者の声を反映する必要性を訴えた。上智大学が経団連との共同講座を昨年秋から開始したことが紹介されるなど、同フォーラムで企業、大学、学生が今後さらに連携してグローバル人材育成を進めていくことが確認された。



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