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向学新聞2014年7月号記事より>


世界の留学生400万人超
 

新興国の人気で留学先が多様化 2000年から倍増

UNESCO統計研究所

 UNESCO統計研究所は5月、世界の留学生数の集計調査結果を公表し、2012年に海外で学ぶ学生が400万人を超えたことが明らかになった。対象となるのは、海外の大学などの高等教育機関で学位取得を目的とし、1年以上留学した学生となる。

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【世界の留学生受け入れ国・地域内訳】

ユネスコ グラフ カラー
※UNESCO統計研究所資料から作成


 全世界の留学生数は2000年の200万人から12年間で倍増した。同研究所によると、留学生受け入れ上位5ヶ国・地域のシェア率は米国18%、英国11%、フランス7%、豪州6%、ドイツ5%で半数近くの47%に達している。しかし、半数を超えていた2000年の55%からは減少しており、留学先の多様化が明らかになった。
 
 特にアジア・太平洋地域は世界4位の豪州、シェア4%の日本が伝統的な留学生受け入れ地域であったが、中国、マレーシア、韓国、シンガポール、ニュージーランドといった新興国の猛追に直面している。2012年はこれら5ヶ国・地域で6%のシェアを有している。
 
 アラブ地域では、エジプト、サウジアラビア、UAEが留学生獲得に力を入れており、3カ国・地域で4%を受け入れている。特にUAEのドバイは、アラブ圏の学生を魅了している。UAEはアラブ圏留学生の人気留学先として英国を追い抜き、フランスと米国の後に続く。新興国追い上げの背景について同研究所は、「近距離での低コスト留学と文化的親和性がアピール部分になっている」と分析する。




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