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向学新聞2014年9月号


金沢工大、カリキュラムを輸出

                     べトナムで日本型ものづくり大学

        覚書調印1HP2
                     (調印式の様子/金沢工業大学提供)
 
 ホーチミン市工業大学(HUTECH)がサイゴン・ハイテクパーク(工業団地)内に新設する「ベトナム‐日本技術大学」で、金沢工業大学(KIT)が作成したカリキュラムを採用することになった。6月30日に覚書を調印。KITは初めてカリキュラムを海外輸出する。
 
 2020年までに産業立国を目指すベトナムは日本企業を積極的に誘致している。しかし、日本人経営者のもとで実際に会社を動かすマネージャー不足が問題となっている。そこでHUTECHが日本型ものづくりを理解した技術者やマネージャーを育成するため、「ベトナム‐日本技術大学」を開設することとなった。受け入れ定員は1学年1200~1500人を予定。今年5月にHUTECHが日本の理工系大学を視察した結果、KITが日本型ものづくり大学として最も評価された。KITは全学生必修のオリジナル教育「プロジェクトデザイン教育」を実施しており、学生はチームで問題発見から解決に至る過程・方法を学ぶ。これまで金沢の観光アプリ作成や発電効率の良い風力発電機の制作など学生達の発想を活かした多様なプロジェクトが実施され、イノベーション力を養ってきた。



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