向学新聞2015年11月号
東大が20位下落の43位
THE世界大学ランキング
英国の高等教育情報誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』(THE)が世界大学ランキングを公表した。1位はカリフォルニア工科大学、2位オックスフォード大学、3位スタンフォード大学、4位ケンブリッジ大学、5位マサチューセッツ工科大学となった。東京大学は昨年から20位下落の43位となり、アジアトップの座を26位のシンガポール国立大学に奪われ、42位の北京大学にも追い抜かれた。
THE世界ランキングは教育・研究・論文引用・国際化・産業収入の5項目を評価。各項目は100点満点で、東大は論文引用が昨年の74・7から60・9まで評価が下がった。一方で、シンガポール国立大学は国際化が96・2という国際都市としてのアドバンテージを活かししつつ、研究・論文引用で東大を上回った。カリフォルニア工科大学など世界トップ大学は、教育・研究・論文引用の項目で最高水準を誇っており、THEランキングもその3項目が総合評価の9割を占めている。
昨年から始動した文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業は、世界大学ランキングトップ100に10校のランクインを目指しているが、今回のTHEランキングでは京都大学も昨年から29位下落の88位となった。9月に公表されたQS世界大学ランキングでも東大・京大は、シンガポール国立大学、香港大学、ソウル大学校などの順位を下回っており、課題を突きつけられている。
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