向学新聞2016年1月号
選考開始6月が正式決定
経団連が指針改定
一般社団法人日本経済団体連合会は12月7日、「採用選考に関する指針」を改定し、今年の就職活動における企業の選考開始が6月1日以降となったことが正式に決定した。企業説明会などの広報活動は前年に引き続き3月1日からとなる。
エントリーシート提出やウェブテストなどの事前スクリーニングは、面接などに比べ時間・空間的な制約が少ないため、6月1日前からの実施が可能。また、経団連は海外留学経験者に対して多用な選考チャンスを提供するため、一括採用に加え夏季・秋季採用等の機会を設けるよう促している。
経団連の榊原会長は同日開いた記者会見で、「前回の就職活動は学生にとって長くて暑く、大学にとっては卒論や研究への支障が生じた。企業においては、中小企業で内定辞退が相次ぎ、経団連会員企業では政府の要請(スケジュール遵守)を守らない企業の影響を受け、良い人材を確保できなかったりした。次の就職活動では問題点が改善されることを期待している」と話した。 昨年の就職活動では、400以上ある経済団体のうち経団連のみが3月広報開始、8月選考開始というルールの遵守を要請した形となり、今年は企業全体での協力が必要となる。
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