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向学新聞2016年5月号


日本語講座を世界へ配信

早稲田大 海外で認知度向上


 早稲田大学が4月22日、大規模公開オンライン講座の世界的プラットフォームであるedxで、世界中の日本語学習者と日本語教育関係者に向けた「日本語」に関する講座の配信決定を発表した。今年11月から開講する。

 早稲田大学は国内最多の年間5000名の留学生を受け入れ、日本語教育に力を入れている。日本語教育研究センターでは約650クラスの日本語関連授業を開講。大学院日本語教育研究科では、日本語教育の専門家を養成し、世界に日本語教師を輩出している。
 
 トップクラスの日本語教育の経験を活かし、外国人が最も苦労する「発音」の講座を配信する。講座を担当する戸田貴子教授は、日本語学習者が直面する発音の壁について長年研究を続け、著書は中国版、韓国版としても出版されている。講座を担当するにあたり戸田教授は「専門性を活かし、日本語教育に貢献したい」と意気込む。
 
 早稲田大学は昨年9月よりedxに参加。第一弾として津波など沿岸部の災害に関する講座を配信。123カ国・地域から約2600名の登録があった。そのうちの約57%は「これまで早稲田大学のことを良く知らなかった」が、講座を受講後、受講者の半分は「早稲田大学で学びたい」と考えるようになったという。オンライン講座が教育研究の認知度向上に寄与している。早稲田大学は留学生数1万人を目指している。



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