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向学新聞2016年12月号


「アジア学長フォーラム」日本初開催

12か国大学が情報交換   


 大学間の情報共有や、学術協定の締結を促進するための「アジア学長フォーラム2016」が、10月31日から11月2日にかけて東京で開催された。同フォーラムはアジア地域を中心とする大学の学長等を集めて年1回、各国持ち回りで開催されている。15回目となる今年は初の日本開催となり、12か国・地域、38の大学等から学長・副学長・教員らが参加。先進的な教育制度や産学連携の取り組み事例等を共有した。

 11月1日には京王プラザホテル(新宿)にて基調講演と分科会を実施。幹事校となった亜細亜大学の栗田充治学長はあいさつのなかで、「各大学の取り組みや課題点を分かち合うことで相互のの発展につながる」と学長らに積極的な情報交換を促した。

 続く基調講演では、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の米川秀樹氏が、日本の留学交流の概況について説明。昨今の留学のトレンドとして、個人で留学先を探すよりも、大学間協定による短期語学研修などプログラムベースでの留学が増加傾向にあると指摘。インターンシップを通じて企業を授業に取り込んだり、WEBで海外大学の授業を受けて学位を取得できるコースを設置するなど、従来の留学の概念にとらわれない動きを挙げ、多様化する留学形態への対応を促した。

 その後各大学は分科会に分かれ、アジアにおける国際共同研究や、キャリア開発のための共同研究等について事例発表し情報交換を行った。



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