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向学新聞2017年1月号


「日本版グリーンカード」創設へ

1年で永住権付与も検討

在留資格申請をオンラインで


 政府は12月22日、高度外国人材の永住権申請に必要な在留期間を大幅に短縮する制度見直し案を固めた。世界最速レベルで発行する「日本版高度外国人材グリーンカード」の制度を創設し、トップクラスの高度人材を日本に惹きつけることを目指す。

 具体的には、「高度人材ポイント制」の審査基準を見直す。現行の制度では、外国人の学歴・年収・日本語能力などを点数化し、70点以上取得していれば「高度専門職」の在留資格を取得できる。そして通常なら永住許可の申請に継続10年の在留が必要なところ、5年で申請できるようになっている。

 今回のポイント制見直しでは、際立った経営能力や技術を持つ人材についてはさらに必要な在留期間を短縮し、最短1年で永住権を取れるようにすることも検討。2016年度内の制度実現を目指す。

 また、外国人にとって煩雑な在留資格取得の手続きの改善にも取り組む。現在、在留資格の手続きは入国管理局の窓口に出向く必要があり、混雑時には受付処理に時間がかかってしまう。そこで、インターネット上で申請手続きができるシステムを2018年度から稼働させる。同時に、申請手続きの進捗もオンラインで確認できるような仕組みも検討中だ。さらに、申請の前にはあらかじめ手続期間の見通しを立てられるように、在留資格の種類など個別の状況に応じた実際の更新期間のデータを2017年度の早期に公表する。



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