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第3回帰国留学生総会

外務省と一般社団法人日本国際化推進協会(以下、JAPI)は3月8日、帰国留学生総会を実施した。同会は、世界各地の帰国留学生のネットワークを構築し、国を超えた繋がり構築や帰国留学生組織の活動の発展につなげることを目的として開催されている。日本への留学経験がある帰国留学生会と日本のつながり強化や、帰国留学生会のネットワーク化や活用については、国としても長年政策課題として掲げてきた。現在世界120カ国226の帰国留学生組織があり、多くの帰国留学生が日本での留学経験を活かして幅広く活躍している。
 

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帰国留学生総会での武井俊輔外務副大臣
出典:外務省ホームページ

第3回となる今回は、初の対面開催となった。当日は、対面で20カ国、オンラインでも28カ国の留学生会代表者が参加した。
武井俊輔外務副大臣とJAPI代表の大村貴康氏の挨拶の後、岸田文雄内閣総理大臣のビデオメッセージが上映された。メッセージの中で岸田首相は、「帰国留学ホームページ生会の皆様は日本の心強いサポーター。政府としても引き続きネットワークの充実を力強く後押ししていく」と話した。
 
その後、対面参加の国の帰国留学生会の代表から、各国帰国留学生会の活動や取り組みについて報告がなされ、参加者同士で活発な意見交換が行われた。
 
「帰国した今でもできれば日本に関わる仕事をしたいと考えている。しかし、どこに相談をすれば良いか分からない」「日本で働いていたが、コロナがあり帰国した。また日本に行って働きたいが、どのように求人企業を探せばよいか分からない」という帰国留学生は少なくない。JAPI副事務局長の中井澤卓哉氏は、帰国留学生会のネットワーク化の必要性について、「帰国留学生会が日本とつながる窓口となり、会が日本政府や日本企業とのつながりを作っておけば、そのつながりの先に新しいキャリアが開かれる可能性がある。それは、帰国留学生本人にとってはもちろん、日本や日本企業にとっても有益な出会いとなる」と話す。また、今後の展望については、「年一回の総会の他に、自主的な各国・各地域の活動を支援していくことや、民間企業や学校にも携わってもらい、つながりを広げていけたら」と話す。



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