
食べたいものが一目瞭然
本物と見間違う出来栄え
日本の飲食店に行くとまず目にするのが食品サンプルだ。デパートのレストラン街などに行けば、すしや天ぷら、デザートなど大量のメニューが店先にサンプルとして並べられている。客はそれを見て店を選ぶため、食欲をそそるリアルなサンプルの完成度が店の売り上げを左右する生命線となっている。
料理の内容を文字で表すよりも、サンプルを通して人々の視覚に訴える文化は日本独特のものだ。外国人観光客にとっての実用的なメリットは大きく、言葉が分からなくてもメニューの内容を一目瞭然に把握することが出来る。
食品サンプルは職人が樹脂を材料に一つ一つ手作業で作り上げている。その完成度は本物と見間違う出来栄えであり、あと足りないのは湯気や匂いだけというほど高次元に食品の質感を再現している。
最近では日本土産としての人気が高まっており、食品サンプルの販売店を訪れる観光客が増えている。製作体験を実施している店もあるので、機会があれば自分オリジナルのサンプルを手に入れてみてはいかがだろうか。
(写真/元祖食品サンプル屋 合羽橋店)
a:5215 t:2 y:2