Top向学新聞日本で働く留学生OBたち>李 重儀 さん


李 重儀 さん (中国出身) 
(株式会社ローソン 人事企画) 


日本のコンビニ業界は世界一 留学生の活躍で社内活性化を

――なぜ日本で就職しようと思ったのですか。
 中国有数の外国語大学で日本語を専攻していましたが、語学以外の専門知識を身につけたかったからです。ちょうど通っていた大学と立命館大学大学院経営学科との提携があったので、もともとビジネスに興味があり、留学を決意しました。 日本で就職する予定ではなかったのですが、アメリカなど国内外の企業経営を学ぶ中で、日本企業には素晴らしい点がたくさんあると知りました。世界屈指の経済大国でもあり、学ぶべきことがあると思い就職活動に挑戦しました。

――どのような就職活動を行ったのですか。
 世界がフラット化している中、今後10年、20年後を見据えて、家電や自動車メーカー、流通業界など日本が世界に誇る業界のビジネスモデルを分析してみました。結果、日本で就職するならコンビニ業界が一番有望な産業だと感じました。適切な時間に、適切な商品を店舗に配達するという完璧なサプライチェーンが整っています。また、マチの真ん中にあり、人々の生活の隅々まで入り込んでいる日本のコンビニ業界は世界一の実力をもっています。世界のどこでも通用するスキルを身につけたいと考えた結果、コンビニ業界でプロフェッショナルになりたいと思いました。
 また、経営学の中でも「組織変革」に強い関心を持っていました。私が就職活動をしていた時期のローソンは、現在の新浪社長が就任して数年で改革真っ只中でした。ナチュラルローソンや地域に合わせて店舗の看板を変えるなど、フランチャイズビジネスの常識を変えるような大胆な改革が地域ごとに展開され、お客様の「真」のニーズに応えられると思いました。 顧客経営の視点でドラッカーの言う顧客の創造を実践している数少ない企業だと思ったのです。20世紀最高の経営者の一人であるジャック・ウェルチのリーダーシップでGEが成功したように、ローソンにも新浪社長がいるからこそ会社を変革できると感じました。また、説明会等を通じ、20代でも組織変革に携われるチャンスがある企業だと感じ、ローソンを希望しました。

――実際に働いてみた感想は。
 現在人事を担当し、とても重要な仕事を任されていると感じます。さらに、外国人の採用担当として日本人とは異なる視点を持たなければいけないと思っています。会社を変えるためには人が変わらなければいけません。外国人留学生採用に力を入れ、彼らの活躍が社内の活性化につながり、新しい発想がどんどん生まれるよう、イノベーションを起こしやすい環境を作りたいと考えます。

――就職活動を行っている学生にアドバイスをお願いします。
 就職先を決めることは人生のゴールではありません。学生時代に学んだことで社会に貢献してこそ価値が生まれます。社会人になってからが本番のスタートだと思い、就職するための就職活動をしてほしくないです。自分が社会にとってどういう存在になりたいか、しっかり自分の価値観を問うてみてください。



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