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岳 洋さん (中国出身) 
(NTTデータ ジェトロニクス株式会社 管理本部人事総務部) 


活かせる能力はひとつではない


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――現在の業務内容は。
 当社は、国際的な金融ネットワークである「SWIFT」を活用した決済ソリューションやアンチマネーロンダリングなど、システム開発からITマネジメントなどを手掛けている企業で、人材採用を担当しています。

――来日のきっかけは何ですか。
 初めての来日が5歳頃で、小中学校時代は親の仕事の都合で日本と中国を行き来していましたね。高校からは日本に腰をすえて、そのまま日本の大学に進学しましたが、中国・清華大学への留学や長期休暇等を利用して中国には頻繁に足を運んでいました。

――就職先を決めた経緯は。
 海外留学経験者や外国人留学生を対象とした合同企業説明会で当社と出会ったことがきっかけです。最初は規模や知名度のある企業を志望していましたが、最終的に自分という人間を一番よく見て頂いたことが決め手になりました。
 例えば他社の選考では、三ヶ国語(中国語・日本語・英語)が話せるという点で内定を頂いたことがありましたが、これまでの経験や私の考え方よりもスペックで判断されたことがなかなか腑に落ちませんでした。
 ですが当社の選考では、中国人であることをあくまで属性の一つとして捉え、人事担当者、部長2名、役員2名という三段階にわたって、それぞれ1時間かけてじっくり話を聞いてくれました。面接では、「現在の能力で判断するのではなく、私の経験や考え方を踏まえ、個性を活かして成長できる環境を求めている」と素直に話しました。ありのままの自分を評価して頂きとても有り難く思っています。そのときの嬉しさがあったからこそ、現在私も採用担当者として、一人ひとりの就職活動生とじっくり向き合っていくことを心掛けています。

――これまでどのような業務に携わってこられたのでしょうか。
 3年間で3つの業務に携わりました。1年目はコンサルタントとして、カンファレンスでのプレゼンテーションや外国企業との調整業務をメインに担当しました。
 次はブリッジSEです。オフショア開発の一環として、中国からエンジニアを日本に呼んで開発を行うこととなり、中国チームと日本側の仲介役として怒涛の日々でした。人事に配属されたのは昨年です。このように私が複数の異動を経験している一方で、営業やエンジニア一本で活躍している同期も多くおり、一人ひとりの適性をよく考えて配属先を決めて頂いていると実感しています。

――3つの業務を経験したからこそ感じることはありますか。
 人事担当になって分かったことは、「活かせる能力はひとつではない」ということです。仮に帰国子女で優秀なバイリンガル人材がいたとして、語学力を活かせない部署に配属され不満を感じているとします。上司としては企画力や周りの人に可愛がられる気質を高く評価している一方で、本人は語学力を発揮できない事に不満を持っているケースが多いと感じました。

――留学生も日本企業に就職後、語学力を活かせないと悩んでしまうことがありますよね。
 そうですね。私自身、以前はコンサルタントやブリッジSEとして英語・中国語を日常的に使っていましたが、現在はほとんどありません。ですが採用担当者として、学生とのコミュニケーションや会社説明会でのプレゼンなど、語学以外の自分の強みを活かせるポジションなので非常に充実しています。
 内定者へのアンケート調査で、当社を選んだ理由に「岳さんのプレゼンテーションが印象に残りました」、「岳さんの対応がとても良かったです」という声を頂き涙が止まりませんでした。これまでお世話になった方々に少しでも恩返しができたかなと思います。「ここは自分の能力を活かせるポジションではない」という不満を感じることがあるかもしれませんが、逆に「今のポジションで活かせる自分の能力は何か」を意識することが非常に重要ではないでしょうか。


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