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金 長赫さん (中国出身) 
(株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル) 


日本旅行をカスタマイズ
国を越えた信頼関係を構築


画像の説明


中国人観光客

 活況を呈する日本のインバウンド市場。2013年に初めて訪日外国人旅行者数が1000万人を越え、2014年は1340万人、今年は9月末時点で1448万人を突破した。その勢いを牽引しているのが中国からの旅行者だ。2013年の130万人から、240万人(2014年)、380万人(今年9月末)と100万人以上の増加が続いている。中国人旅行者が日本の健康食品、家電などを大量に購入する「爆買い」現象が起こり、「爆買い」は今年のユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた。
 


訪日旅行専門会社中国課に配属


 成長著しい中国からのインバウンド事業に一役買っている留学生OBがいる。訪日旅行を専門とするJTBグローバルマーケティング&トラベルの金長赫さんだ。現在入社3年目で今年から中国課に配属となった。中国課は主に中国の富裕層を客層としている。要望に沿って日本旅行プランをカスタマイズし、ホテルやガイドの手配まできめ細やかな対応をしている。金さんは、「お客様は我々の提案に対して高い費用を払って下さっている。どのような要望でも満足して頂けるように色々と調べ上げる」と話す。
 
 ある時、足が不自由で車イスを使って旅行を希望する旅行者がいた。日本でレンタルする予定だったが購入した方が安いと分かり、日本製の車イスの購入を提案した。京都は坂が多くて移動が大変だが、観光バスの運転手に車イス移動の補助を依頼するなど細心の注意を払った。「お客様は私が提案した旅行プランに大満足して下さった。ひとつひとつの提案が喜ばれて本当に感動した。最終的にお客様は荷物になるにも関わらず車イスを中国に持って帰られた」と笑みをこぼす。
 


原点は家族旅行


 金さんが旅行業に携わるようになった原点は、小さい頃から慣れ親しんだ家族旅行にある。出身は北朝鮮のすぐ上に位置する中国延辺朝鮮族自治州延吉市で生まれた。街には中国語と共にハングルが溢れている。「父親が旅行好きで中国国内を色々と見たが、食事も言葉も異なり同じ中国でも外国のように思った」と振り返る。
 
 国内の大学で観光学を専攻した後、父親の後押しもあり2009年に来日した。日本語学校を経て一度は日本語教育の道を志して大学院に進学するも「研究内容が合わないと感じ元々専攻していた観光分野の道に進もう」と半年間で大学院を退学。その後観光専門学校に入学した。中国の友人達の間で「今一番行ってみたい国は日本」という声も多く、「今後日本旅行の市場は絶対に伸びるはずだ」と確信していた。


根拠なき自信で120%の実力発揮

 専門学校2年生から就職活動を始め第一志望はJTB。最初に応募したJTBから内定をもらい就職先を決めた。「運が良かった面もあるが、学校の就職支援が非常に充実していた。面接のシュミレーションなど指導が細かく、大学に通う友人は『そこまで指導してもらえなかった』と話していた」という。面接指導のポイントは「『最初の5秒で結果の半分は出る』ということだった。自信がなくても自然な笑顔を心がけた。自信がないのも当然、でも、就職活動に取り組む留学生には、根拠がなくてもとにかく自信を持ってほしい。自信があれば実力の120%が発揮できる。それに、日本語で日本人学生たちと競争するには日本語の会話力は必ずマスターしておくべき!」とアドバイスを送る。
 
 入社して3年。訪日旅行フリーマガジンや、アプリの翻訳作業、旅行WEBサイトの営業などにも携わり、いつも「日本」と「中国」の架け橋となってきた。「充実しているから時の流れを早く感じる。強みを活かせる環境を与えてくれた会社には感謝の気持ちしかない。現在所属する中国課は半分以上が中国人社員。日中の国を超えた信頼関係を築くことができ、『これがチームなんだ』と幸せを感じながら働いている」と語る顔が輝いている。



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