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チョ シンロさん 

追手門学院大学 中国出身


赤信号を渡る現象

日本の信号

日本の信号

 世界中の人々はいつも日本人に効率的、ルールを守る、真面目など高い評価をあたえる。私も日本に来る前はそう思っていた。赤信号を渡ったり、バスや電車で大声を出したりする中国と違い、日本人のマナーはいいと思っていた。しかし、実際に日本に住んでみて、そうではないとだんだん気づいてきた。例えば、赤信号を無視する人もいるし、バスや電車で大声で話す人もいる。さらに、外国人に悪口を言い、差別発言をする日本人もいる。

 私はどの国でも裏の面があると思っている。私は最初にその国の不足している所や良くない所を批判するのではなく、まずはなぜそういう問題が起きたのかを分析することが必要だと思う。日本で、大声で話すとか、差別発言をするのは本当にごく一部の人だと思う。これは個人的な問題なので私たちはもっと寛容になったほうがいいと思う。私が本当に言いたいのは赤信号を渡るという問題である。

 日本全国の信号機の総数は2012年度末から2016年までで204,713基となっている。日本の6倍の面積を持つアメリカでは約31万基、2/3の面積であるイギリスでは約2万5千基となっている。日本の信号機の数は海外の国に比べると国の面積の割に多く、密度でいうと世界一ではないかと言われている。その中の多くの信号機は狭くてあまり車が通らない道路に設置されている。「車がないから渡ろう」、「車がないのに待つのが面倒」などと考える人は少なくはない。これは赤信号を渡る問題の一つの原因ではないかと思う。無駄な信号を減らし、交通安全のために信号のバランスを考えて設置することでそういう問題がなくなるだろう。

 「他人に迷惑をかけないで」といつも日本人から聞く。しかし、この社会はお互い助け合わなければ生きていけない。人にもっと寛容になった方が生きやすいと思う。

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