Top向学新聞世界の地元こぼれ話>市民を癒す音楽家
<2020年10月ネット掲載>

市民を癒す音楽家 

カメリア カウズラリッチさん(クロアチア・プーラ)
ユライ・ドブリラ大学プーラ 人文学部 アジア学研究科 日本語・文化学科 非常勤講師

KAMELIJA KAUZLARICさん


 激しい新型コロナのパンデミックの中、クロアチアの音楽家が市民を元気にしてくれた3つの出来事を紹介します。


 クロアチアで有名な2Cellosの1人、Stjepan Hauser氏がドブロヴニク市の海辺の要塞プーラ市のローマ時代のコロセウムの中、そしてクルカ国立公園の滝の側でチェロを弾き、その素敵な録画を”Alone, Together”というタイトルでYouTubeにアップしました。

 また、今年の欧州文化首都リエカの人気歌手Urban氏が、スピーカーを備えた市内観光バスの上に乗ったまま町を周り、窓やバルコニーから覗いて聞いているロックダウン中の人に、懐かしい90代のロックの曲を歌いました。

 最後に、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団がザグレブ動物園で、人と動物のためのクラシックとポピュラー音楽のコンサートを行いました。ロックダウン中に人が来なくなって戸惑っていた動物たちがどんなに慰められたでしょう。

 不安な気持ちを晴らし、市民を元気にする音楽の力には限界がありません。皆さんも聞いてみてください。



a:2595 t:2 y:2