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<向学新聞2024年7月号記事より>
豊富なマンホールデザイン
ヒンドプルスリニワスガウタムさん(インド出身)
追手門学院大学
来日して間もなく、道路を歩いている時、マンホールの蓋の上に素敵なデザインが描かれていることに気付いた。さらに詳しく観察したら、街の名物とマスコットが描かれていることを見た。様々な国に行ったことがあるが、マンホールの蓋にそのようなデザインが描かれていることは珍しい。それで、グーグルで検索したら、それは日本らしいものであるという結果が出た。
日本では各町と各県を代表するマンホールの蓋が存在しているという。このようなことは最近、日本人をはじめとして、外国人の間でも、非常に話題になっている 。日本らしいことを考えてみたところ、以下の三点の理由があることがわかった。
まず、各市を区別するために、市のマーク、名物やマスコットなど描かれたら、道路整備や配管工事の際に場所を明確に理解できる。次に、マンホールのデザインは、街路の美化や、都市のシンボルを誇りに思う気持ちを促進するために使用される。最後にマンホールのデザインは、都市の観光促進に利用できる。
2024年3月、千葉県佐倉市では、インターネット・ミーム (※)で有名な柴犬「かぼす」のマンホール・カードが作られ、一躍有名になった。同じころ、東京都港区では、有名なアニメ「美少女戦士セーラームーン」がマンホールの蓋のデザインに使用され、その地域の観光促進に貢献した。
マンホールデザインの人気は、マンホール・カードの開発にも見られる。これらのカードは観光を促進し、下水道の機能について子供たちに学習させるツールとしても機能している。この人気のため、毎年マンホール・サミットがさまざまな地域で開催され、国内外からの来場者がある。マンホールのデザインは、観光のためのツールであり、自分の街を誇る気持ちを促進するものである。また、街の美化にも役立ち、街の魅力を宣伝する手段としても機能する。最近ではアニメのキャラクターやスポーツチームなどがデザインされたマンホールもある。日本だけではなく、他国でも、その地域の特徴を表すために、マンホールデザインが取り入れられないものだろうか。
※インターネットを通して様々な人が模倣して広がる、面白い画像や動画、文章のこと。
様々なデザインのマンホール
マンホールカードとマンホール
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